アスベスト検査とはどのようなものでしょうか

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アスベスト住宅関連検査

アスベストという物質を、あなたはご存知でしょうか。日本語では石綿と書いて、「いしわた」あるいは「せきめん」と呼ばれることもあり、6つの種類があります。断熱性や耐火性などに優れているため、かつては多くの建物または工業製品に利用されて来ました。しかし繊維がきわめて細くて吸入されやすく、それによる健康へのダメージが問題となり、今は使用が禁止されています。

それからアスベストを使用した建物または工業製品を解体したり、改修したりする場合には検査が必要になります。検査は専門業者が請け負っており、その際にはまず分析が行われます。この分析には大きく分けて2つの方法があり、その内を1つを定性分析、もう1つを定量分析と呼んでいます。定性分析はアスベストの有無を、定量分析は含有率を調べる方法です。

まず定性分析が行われ、含有が認められると今度は定量分析が行われます。またこれとは別に偏光顕微鏡法や、X線回析法と呼ばれるやり方もあります。現在は含有率が0.1パーセントを超えている場合は、使用や製造、輸入などは禁止されています。それからこの検査ですが、もちろん誰でもできるものではなく、資格が必要になります。

主な資格としては建築物石綿含有建材調査者や石綿分析技術評価事業、アスベスト診断士などがあります。また検査の試料採取の時には、防塵マスクなどを着用したり、飛散防止のため、採取箇所を霧吹きで湿潤化し、繊維を飛散させないようにしてから採取を行うなど、細心の注意が必要になって来ます。

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