アスベスト使用の建築物の解体はまず検査が必要です

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アスベスト住宅関連検査

アスベストという物質をご存知の方は多いでしょう。石綿とも呼ばれており、1980年代頃までは建造物や工業製品によく使われていました。なぜ使われていたのでしょうか。それは断熱性や耐火性、防音性に優れており、また価格が安かったためです。

しかしこの繊維は細くて空気中に飛散しやすく、工事関係者がそれを吸い込むことにより、じん肺や悪性中皮腫、肺がんなどに罹る確率が高くなりました。このためアスベストの使用や製造、輸入は現在では2006年を最後に禁じられており、この物質が使われた建造物や工業製品を解体、または改修する時は検査が必要になります。特に現在は、1970年代から80年代に建てられたビルの解体や建て替えの時期にさしかかっており、より多くの検査が求められています。ちなみにこのアスベストは6つの種類に分けられており、解体または改修時の検査も、もちろんこの6種類が対象となっています。

クリソタイルと呼ばれるものが一般的ですが、それよりも毒性の高いものもあります。検査方法としては定性分析と定量分析があります。前者はアスベストの有無、後者は含有率を調べるもので、まず定性分析で含有が認められると、定量分析という流れになります。もちろんこの検査は有資格者が行います。

さらに実際に解体や改修を行う場合は、空気中のアスベストの濃度もチェックされることになります。サンプルを採取する場合は、防塵マスクを着けたり、繊維の飛散防止のために霧吹きなどで周囲を湿らせるなど、かなり厳重をきわめます。

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