アスベストの健康被害と検査方法

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アスベスト住宅関連検査

アスベストは細く繊維状の鉱物で耐熱性や耐久性に優れていることから、かつては建築材料や工業製品などに広く使用されていました。しかし吸い込むと肺や中皮に炎症やがんを引き起こす可能性があることが判明し、現在では使用が禁止されています。健康被害は、大きく分けて以下の3つがあります。肺が線維化して硬くなる肺線維症の一種である石綿肺になります。

息切れや咳などの症状が現れます。吸い込むことで発症する肺がんのリスクが、一般の人の約100倍から1000倍とされます。胸膜や腹膜などの中皮にできる悪性中皮腫の発症するリスクが、一般の人の約1000倍から10000倍となります。これらの健康被害は、吸い込んでから数十年以上経ってから発症することもあるため注意が必要です。

健康被害を早期に発見するためには、定期的な検査を受けることが重要です。以下のようなものがあります。吸い込むことで肺に線維化が生じた場合、胸部X線検査で異常がみられることが知られます。胸部CT検査は胸部X線検査よりも詳細な画像を撮影できるため、肺線維症や肺がんの早期発見に有効です。

痰の中にアスベストの繊維が含まれている場合、喀痰細胞診により検出することができます。気管支鏡を挿入して肺の中を直接観察する事は、肺がんや悪性中皮腫の早期発見に有効です。アスベストにばく露した可能性がある場合は、厚生労働省指定の医療機関で検査を受けることができます。健康被害を防ぐためには、飛散を防止することが重要です。

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